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Simple Chic Yoga

私(azico)、夫、子ども、出目金(デメー)の3人と1匹暮らし。ヨガな日々を綴っています。

【日常ポエムシリーズ】待ち人

f:id:azicoyoga:20161104173713j:imageシトシト雨の降る中、目的地へと急ぐ私。
傘をさしては自転車に乗れないので、いつもの道を今日は歩く。
いつもと違うスピード、いつもと違う風景。


クリーニング屋の前を通る。
お店にはおばちゃんがカウンターに一人。
頬杖をつきながら、雨でまばらな道行く人(私のこと)を眺めている。
「こんなところにクリーニング屋があったんだ。おばちゃん、一人でずっとこうしているのかしら。」

 

雨を見ているのだろうか。
客を待っているのだろうか。


なにを待っているのだろう。

 

用事を済ませ、帰路に着く。
雨は相変わらず降っている。
行きと同じように傘をさし、歩いていく、同じ道。
私はクリーニング屋のあることなど、もうすっかり忘れて、初めてそのお店の前を通りかかるかのように歩いた。


「あ、そういえばあのおばちゃん、」


端に一瞬うつったクリーニング屋のカウンターから、おばちゃんの姿は消えていた。
妙に納得したような気分になり、「そうか、お昼だもんね。」と一人で呟く。

 

さっき、何かを待っているように感じたのは、おばちゃんじゃなくて、私のほうなのかもと、ふと思った。

 

・・・私は なにを待っているのだろう、ね。